もちろん地下鉄や建物の壁をキャンバスに見立てて作品を発表するわけではなく、当時の犯罪として扱われた作品もない。グラフィティアートとして表現するものだけでなく、様々なスタイルで表現する視覚表現者たち。視覚では理解できないアートは説明が必要であり、心の目でも鑑賞してほしい。明るい未来を目指し、豊かなアートカルチャーを発信したい若者たち。バンクシーをはじめ、ストリートカルチャー＝アートという世界的な大産業となり当時の若者が新しいもので世界を変えたという事実は、今後の若者の思いにもつながる。自分の作品で世界を変えたい。自分の作品で生活環境を変えたい。自分の作品で人の心を豊かにしたい。次世代の若者もアート表現の自由と切磋琢磨する姿はいつも変わらない。誰の足も引っぱらない、ケチを付けるわけでもない、今回の作品はそれぞれの若者が“それぞれのスタイルで競う”展示となります。