WORKS
二宮千都子 Chizuko Ninomiya
かつて法律を学び、システムエンジニアとしての経験もあり、現代美術家として活動する二宮千都子。
普段、我々がコンピュータ画面を見るとき、プログラムの処理結果としての画像を見ることが主であるが、プログラム(見えないもの)と画像(見えるもの)の表裏逆転を試み、普段は見えないもの(プログラミング言語)の美しさにスポットライトを当てた作品を発表している。
2045年、テクノロジカル・シンギュラリティ(技術的特異点)が訪れ、我々の世界はこれまでの直線的な形ではなく、指数関数的(劇的)に進化していく、との説がある。正確な年号等はさておき、情報技術の発展が驚くべき速さで進んでいるのは確かであり、まさに私達は(とても幸運なことに)その過渡期に生きているのです。二宮は現代アートという手段を以って、「これからの時代」への提案をすることが自分の命題だと感じている。近年の作品は自らのルーツである法学や美術史上の絵画ムーブメントをアーティスト業の傍ら従事していた、システム開発業で使用しているコンピューター言語の絵画アレンジという方法を用いて表現している。